ほどほど…ということ

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私のお寺の窓から、遠くに「ほどほど」と書かれた看板が見えます。

私は行ったことがないのですが、どうやら喫茶店の名前らしいのです。

名前に「ほどほど」などと付けるくらいですから、「あんまりコーヒー一杯で長居をしちゃだめですよ。」…といった具合に、お客さんに入店前に釘を刺しているのかな?とか考えてしまうのですが、ネーミングとしては面白いと思います。

 

この「ほどほど」という言葉は、実に微妙なニュアンスで、物事に対する私たちのあり方を正してくれていると思うのです。

右にも左にも偏らない、言わば絶妙の立ち位置がこの「ほどほど」なのです。

その昔、お釈迦様が「中道」ということを説かれましたが、これがまさに「ほどほど」ということ。

怠惰な生活を続けることは良くない事ではありますが、だからと言って、自分の体を蝕んでしまうような厳しい修行を続けることもまた、良くはありません。

 

これは仏道に限らず、会社組織の中でも、学校の中でも、同じではないでしょうか?

車のハンドルにさえ遊びがあります。遊びがなければ、車の運転はものすごく緊張を強いられるものになるでしょう。

 

私がこんなことをつぶやいているのは、実はこの春から新しいスタートを切った方々に、「無理はしなくていいんだよ、適当なところで、息抜きも大切なんだよ。」…そう言いたかったからなのです。

白でも黒でもない、グレーゾーンをいかに持つか。そしてそのグレーゾーンの中で如何に自分を保つか?

頭の中のどこかに、この「ほどほど」という言葉を常に置いておいてください。

 

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