風物詩

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今年も蛍の季節がやってきました。

二日ほど前の夜、遅めに帰宅した我が家の長男が、「帰りに蛍が一匹飛んでたよ。」

 

「ああ、もうそんな季節か・・・。」

 

前にも書いたように、私のお寺は大阪の郊外、京都と奈良の境目近くにあります。

自然がそこそこ残り、この時期には、蛍も僅かながら舞ってくれます。

 

近くの田んぼには水が張られ始め、田植えも始まりました。

私はこの時期がとても好きです。夜になると、電車の明かりが水田に反射して美しく映え、昼間からりと晴れ上がれば、気持ちの良い風が吹きわたります。

 

今日は晴天、家内も朝から着物の虫干しをしております。梅雨に入るほんの少し前のこの時期に、寸暇を惜しんで着物を広げて、風を通しています。

 

季節の風物詩というものがそれほど見られなくなった現代。

こうしてそれを感じながら生活をしていられる私は、多分、心の中で随分な贅沢をさせてもらっているのでしょう。

それと同時に、今年もまた同じ風景に出会える喜びというものをしっかりと感謝していきたいものです。

来年、これと同じ光景を目にすることができるなんて、どこにも保証はないのです。

それこそ、淡い光を明滅させながら飛び交う蛍のように、人の命も儚いものなのですから。

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