愛読書

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僧侶をしておりますと よく檀家さんから「和尚さんは普段どんな本を読まれるのですか!?」と尋ねられることがあります

私の読書量が多いか少ないかは自分で判断できないのですが 大体ひと月に四 五冊くらいになります

ジャンルは小説から新書 雑誌までいろいろですが 手軽に持ち歩ける文庫本サイズを一番よく読むことから 小説が一番多いかと思われます

とりわけ時代小説が大好きです

作家でいえば佐伯泰英 野口卓 宮城谷昌光 藤沢周平といったところがお気に入りです

今も宮城谷昌光さんの著作を読んでいます

面白いもので 時代小説を読んでいると 言葉遣いが武士調になったりすることがあり 「さようか」「ござる」「それがし」などと 思わず使ってしまいそうになります 

でもこう言った時代小説は学ぶことが多く 知識が増えていくことがわかります

最近は覚えるよりも忘れることのほうが多いので 必ずメモを取るようにしています もちろんお説教のネタになることも…

ただ どうしてもできないのは 小説に出てくる人物のような 高潔で人徳のある人間に少しも近づけないこと

佐伯泰英の小説に出てくる坂崎磐音や 宮城谷昌光の小説の管中・子産など 人格的にもスケール的にも全く近づける気がしません

「あれは作家の創作だよ」と言ってしまえばそれまでですが 剣の達人でもなければ政略・軍略の達人でもない私にとって やはり憧れでもあるのです

「こんな真似できないよなぁ…」

なんてつぶやきながら 今年もまたいろんな小説にどっぷりとつかりたいと思っています

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