その他

チューリップ…咲いた

昨年、富山県にお住いの檀家さんから、チューリップの球根をいただきました。

「この球根は皇室に献上されたものと同じやから、頑張って育ててや。」

その言葉を聞き、家内が気合を入れて育ててきました。

プランターに土と肥料を入れ、球根を植え、しっかりと水も絶やさず…

あぁ それなのに、飼い猫のサクラが柔らかい土に魅力をおぼえ 自分の用を足しては土をほじくり、その土をまた入れ替えては植え直す…

そんなことを何度か繰り返し迎えた春先、少しずつ芽を伸ばしている姿に気が付いたときは本当にほっとしました。

四月に入って一輪、また一輪。花を咲かせてくれました。

頂いた球根の数はおよそ30個。猫にいじられている為、芽が出てきた場所は微妙にズレてはいますが、およそその三分の二が花を咲かせています。

残りの花ももう少しすれば花を咲かせてくれることでしょう。

あらためて眺めてみると、実に珍しい花があります。オランダや日本で品種改良がなされ、それこそ数えられないほどの種類があるのだとか。

「この花と同じものを皇室の方が鑑賞しておられるのだ」 そう思うと、少し偉くなったような気分にもなります。

世間はコロナ一色で、何もかもが停滞し、暗い空気が漂っていますが、桜の花見もそこそこに、我が家ではチューリップに心を癒されています。

チューリップの花言葉は、「思いやり」。細かく分ければ、赤のチューリップは「愛の告白」、白は「失われた愛」。

スミマセン! 咲いた花の中に赤と白の混じったやつがあるんですけど。

オチが付いたところで、今日はここまで。

ああ、お誕生日!

個人的な話になりますが、今月18日は私の○○回目の誕生日でした。

この歳になりますと、それほど嬉しいということも無く、むしろ自分の年齢に違和感さえ覚えるようになります。

本当にこの年齢でよいのだろうか…

「年相応」という言葉がありますが、人格的にまだ実年齢に追いつけていない自分に、焦りにも似た感覚があります。

それでも「誕生日おめでとう!」と言ってもらえないと淋しくもあり、人間天邪鬼なんですね。

この日、最初に「誕生日おめでとう」とお祝いの言葉をもらったのは、家族ではなくFBのお友達でした。家族は知ってか知らずか、誰も言葉が無く、「おはよう」の言葉だけ。

少し寂しい思いをしながら、午後からの本山での布教師の会議に行きますと、若手のTさんが、「今日は会長の誕生日ですね、コンビニスウィーツですが…」

そう言って、会議に出席しているメンバーの分までスウィーツを用意して持ってきてくれたのです。

嬉しかったです!

「嗚呼、布教師会は家族よりも暖かい!」

まっ それは言い過ぎかもしれませんが、気分良く誕生日を過ごすことが出来ました。勿論お寺に帰ると、家内は私の為にワインメニューを用意してくれていて、「忘れ去られたわけではなかった。」と、少しホッとしました。

子供たちは抜けていたようでしたが…

結局、人は忘れ去られるということが一番淋しいのではないでしょうか?

それは生きている人も、既に亡くなられた人も同じだと思います。誰もが歴史に名を残すことはできませんし、家族や友人に覚えてもらって自分という存在を残していくしかないのです。それはそれで淋しいものですね。

ちなみに、翌日は家内の誕生日でした。何故か子供たちは皆覚えていました。

二日続けて淋しい思いをした私でした。

ヒッチハイク

先日、久しぶりに家内と日帰りドライブに出かけました。

向かった先は淡路島。

淡路サービスエリアで高速を降り、すぐ近くのお寿司屋さんでランチ。その後はあちこちドライブして、もう一度高速に乗って帰路に就こうとした時、たまたま同じ淡路サービスエリアで休憩をとったら、ドライブインの外で20代と思しき二人の女性が、「東京」と書かれた画用紙をもって立っていたのです。

この日は朝から冷たい風が吹き、ドライブとは言いながらも車から降りるのは少し躊躇われるほどの気温でした。

「こんなところで待っていても、東京方面へ向かう車は少ないだろうなあ…」

などと思っていると、家内が躊躇いも見せずに二人に話しかけたのです。

「ちょっとの距離だけど、この二人を乗せてあげて。」

私に向かって話した時には、もう乗せてあげる話が出来上がっていました。

確かにこの場所では東京に向かう車は少ないと思っていたので、中国道の西宮名塩サービスエリアまで送ってあげることになりました。

車に四人が乗り込み、サービスエリアを出発すると、何故か私の運転がぎこちない。うら若い女性を二人も乗せて、とても緊張していたんです。

話題がない! 何を喋ればいいのか解らない!

私はただひたすら前を向いてハンドルを握っておりました。

こんな時、布教師という肩書は何も役に立ちません。

その点、家内は女同士ということもあり、いろんな話題を提供しては後ろに座る二人の緊張をほぐしておりました。

何でも二人は姉妹であること、会社の休みを取って二人でヒッチハイクをして広島まで行くつもりが、時間がかかりすぎたため東京に戻ろうとしたところ、淡路島に来てしまい、東京に向かう車に巡り合えなくて困っていたということ。

それがヒッチハイクの醍醐味と言えなくはないのでしょうが、寒い中困っている二人を放っておけないのが、大阪のオバちゃん!

無事二人を西宮名塩SAまで送り届け、帰ってはきたのですが、果たしてその後二人が上手く東京まで帰れたのかどうか、未だに気になっております。

「一期一会」

名前も聞かず、ほんの数十分のドライブではありましたが、人生のほんのひと時を共有したというご縁は、私の記憶の中に大切にしまっておきたいと思います。

いやぁしかし、こんな出会いもあるんですね。

ヒッチハイク面白いかも!

でもこの歳でそんなことやったら、ちょっと危険人物に思われるかも?

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