その他

お盆が終わりました

長らくご無沙汰しておりました

忘れていた訳ではございません 年齢とともに一日の疲れ方が半端なくひどくなり とても落ち着いてつぶやこうという気力が湧いてこなかったのです

一日も早く楽隠居をしたいと思う今日この頃であります…

加えて今年は土砂降りの雨に悩まされ 全国のお坊様方は大変な時期を過ごされたのではないかと思います 全国のお坊様 お疲れさまでした

そして後になってしまいましたが 今回の豪雨により大きな被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げます

年々自然災害が大きくなり 今まで考えもしなかった災害が起こるようになってきました 私たちの子孫はこの災害とともに生きていかなければならないという 大変な人生を送らなければなりません 何とか被害を小さくしていくことができないのでしょうか!?

さてお盆ということもあり 今回はひとつ我が家で起こった不思議なお話をしようと思います

今夏は2月に亡くなった私の母親の初盆でもありました

寺族のお勤めはいつも後回しになります お盆の最終日である8月15日の午後3時からみんなが集まってお勤めをさせてもらいました

無事にお勤めも済み 本堂から下がってきたところで息子が一言

「さっきお祖父ちゃんとお祖母ちゃんが来てたね」

私:「えっ?」

息子:「二人そろって本堂に入ってきて お祖父ちゃんは僕の横の座布団に座ってたよ お祖母ちゃんは祭壇の後ろに立ってこっちを向いてた」

私:「見えたんかい!いや来てたんかい!」

私の弟:「そういえば 以前お祖母ちゃんが夢に出てきて ちゃんとこっちでお祖父ちゃんに会えたって言ってたわ」

私:「私のところには二人とも一度も夢に出てきてくれないのに 見捨てられてるのかな?」

…そんな話をしていたのですが 実は私は両親が亡くなってからも不思議と淋しい思いをしたことがありません 何故かいつも私の周りをうろうろしてくれているような気がしてならないからです

人は死んでお終いではありません 生きている私たちには姿が見えなくても ご先祖様はちゃんと見守ってくれています

そして仏様を信じ 祈ってさえいれば必ず極楽という向こうの世界で懐かしい方たちと再び相見えることができるのです

阿弥陀経にも書いてありますよね 「倶会一処」

そう思えば少しも淋しくなんかないのです

ワクチンなるもの

コロナウイルスが世間を騒がせて 早一年半と少し

国内でもようやくコロナワクチンの接種が進んできました

いろいろな国で色々なワクチンが開発され 日本は未だに輸入に頼ってはいますが 私の周りでも接種を済ませた方が増えて参りました

私のところにも ようやくワクチン接種券なるものが届いたのですが タイミングが悪すぎました

今から予約して接種をするとなると どう考えても二回目はお盆の時期にかかってしまいます 副作用のことを考えると 最初の接種は九月の上旬になるのかなぁ…

(お彼岸も考慮に入れて)

と いうことで 今私が秘かに願っているのは 注射じゃなくて飲むだけのワクチンが出来てこないかな!? ということ 早い話 注射が嫌いなだけなのですが…

私はこの夏を マスクと うがいと 手洗いで乗り切ります

考えてみれば ウイルスとワクチンは鼬ごっこのようなもので ウイルスもどんどん変化していきます

ワクチンがそうそうスピーディーに開発できないのであるなら 私たち人間がウイルスに取りつかれないようにすることが肝要で やはり日々の生活で基本を順守することが大切です

そんなことは誰でも知っていることなのですが それがなかなか守れないのが私たち人間なんですね ワクチンというものはある意味で 約束を守れない私たちの逃げ道のようなものなのかもしれません

食後に食器を洗ってくれる食洗器や ボタン一つで部屋を掃除してくれる丸い形の某掃除機といったものと 同列に扱うのは良くないことと思いますが 何故かそんな風に思えてしまうのです

まだワクチンを接種していない貴方 そしてもう接種済みで安心しきっているそこの貴方

コロナウイルスに限らず 世界には人に害をなすウイルスは山ほどいます

マスクにうがい 手洗いといった基本の衛生生活を忘れずに

そして今年もお盆が静かにやってまいります

カイ君その後

お寺に犬のカイ君がやってきて ひと月半がたちました

緊急事態宣言が出されている中を 京都の北部まで迎えに行って早ひと月半 最初の頃は 私の姿を見るだけで怯えていたのが 噓のようによく馴染んでくれています

名前がカイとなったのは 前にも申し上げたように 保護されていた所で「甲斐犬だろう」と言われていたからなのですが 我が家に来て二週間 慣れてきた処を見計らい 動物病院に連れて行くと

受付「ワンちゃんのお名前は!?」

私 「カイです」

受付「カイ君ですね!?承知しました」

私  「保護されていた所で甲斐犬だと言われてたもので」

先生「これは四国犬ですね」

私 「へっ??」

先生「名前 シコクに変えますか」

私 「いや もういいです…」

安易に名前を付けると こんなことにもなるのですね

ともかく体が大きいだけあって 運動量も半端ありません

一日二回 朝晩1時間半ほど歩きます

膝が痛いなどと言っていたのですが 最初の頃は足がパンパンになるほど歩かされ 挙句は途中に息が切れるほど走らされ クタクタになる毎日を過ごしております

と ここで気づかされました

コロナ禍の中で いかに自分が歩いていなかったかということ

ここ1年半以上 電車に乗ってのお参りはゼロ どこに行くにも車で出かけていたもので 全くと言ってよいほど歩いていなかったことになります

カイ君とお散歩に出るようになって 膝の痛みも少しずつ和らぎ 体重も体脂肪率も少し落ちてきました

「この犬はもしかすると 仏様が私に歩けと遣わされた犬なのかも…」

そんなことを考えながら 今日も私は カイと呼ばれる四国犬と散歩に出かけます

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