We will meet again. 私たちは再び会います

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確か今年の4月だったと思います

コロナ感染に揺れ ロックダウン中の英国民に向けて エリザベス女王がこうスピーチをされました

「再び会う」という言葉

コロナウイルスの脅威に 世界各国で移動を自粛し 日本国内においても移動の自粛 自宅勤務など外界との接触を極端に減らして 人と会わない生活が続くと 人間というものは何故か人恋しくなるものです

確かにモニター越しであれば ウェブ飲み会やテレビ会議など 直接会わなくてもお話をすることもできます

ですが やはり人間というものは温もりが欲しいのです

直接会って その人の体温を感じ 握手したり肩を抱き合って 実物を体で感じたいのです

人間には五感というものがあります

視覚 聴覚 嗅覚 味覚 触覚

前の二つは テレビモニターとスピーカーで感じる事もできるでしょう

ですが匂い・味・皮膚感覚は どうやっても直接触れなければ感じることはできません

人間はこの五感を通して 初めて正しく対象を認識できるのです

人間とは「人の間」と書きます

この「間」の妙こそが家庭を作り 地域を作り 社会を作り 国や世界を作っているのではないでしょうか

コロナウイルスによって人間社会が閉鎖されてしまい 「間」を正しく感じられなくなってしまった私たちにとって 最も渇望して止まなかったものこそ 「再び会う」「会って再び人間を正しく認識する」ということなのだと思います

折からコロナウイルス感染症の二回目のピークがやってきており しかも前回よりも多くの感染者が出てきている昨今 外出には細心の注意をすることは勿論ですが 不要な外出を控え 「もうちょっとの辛抱」と 希望を失わずに過ごして参りましょう

We will meet again.

歳です…

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お久しぶりでございます

コロナの第2波が来ている中 皆さま如何お過ごしでしょうか!?

前回からちょっと開いてしまい 申し訳ありませんでした

この間に右膝を痛めてしまい 正座はできるのですが 足の曲げ伸ばしが痛くて苦戦しております

実はこの時期 お寺の裏の竹藪にはまだタケノコが伸びてくるのです

美味しい孟宗竹とは異なり 細い種類(詳しい品種は不明)なのですが これを片っ端から剪定鋏でチョキチョキと切って回るのです

薮蚊の大群に襲われながら(虫よけスプレーは全く役に立ちません) 切って回っていたところ 地面に伸びていた草の蔓に足を取られてひっくり返り 膝をついたところに竹の切り株がっ!!

歳です……

若ければ もう少し上手に転べたのではないかと 最近よく考えることがあります

「あと何年頑張れるのか!?」

大学時代の友人たちはみな 定年を目前に控えて 第二就職や老後のスローライフのことを話しております

お坊さんには定年はありませんが 体力や判断力 とりわけ持続力が落ちてきていることを実感します

上手にフェードアウトして 次の世代にバトンタッチをしていきたいのですが難しいものですね

さて なぜこんな話になったかというと この「バトンタッチ」ということが 実はとても難しいということなのです

あの大横綱千代の富士が 横綱に昇進した時に 師匠の親方から最初に言われた言葉が「いつ辞めるか?」という事だったそうです

人間の引き際というものほど難しいことはありません

現役の間に 如何に次の世代を育てていくのか

自分の下降曲線と 次の世代の上昇曲線が どこで交わるのかを見極めるということは 後になってから解ることなのかも知れません

禅宗の祖 達磨大師から第二祖慧可禅師が悟りを相承されたのは 慧可禅師が40歳の時であったと言います

そんな偉い方とは比較はできませんが 私たちは常にこの事を頭に入れておくべきでしょう

日本の梅雨

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7月に入り 梅雨も後半に入ってきました

昔と違い 最近の梅雨は 後半になると何がしかの集中豪雨に見舞われ 日本各地が大きな災害を受けます

とりわけ九州は 毎年どこかで大災害が起こり 今年も熊本や鹿児島が大変なことになっています

災害に遭われた皆様には 心よりお見舞い申し上げます

私たちは家庭に居ながらにして その災害が起こっている光景を テレビやネットで見ることになるわけですが現在進行形で起こっている現実をこの目で見ながらも すぐそこへ駆けつけて手助けができないという現実に歯がゆい思いをしています

「ほどほど」という言葉がありますが 梅雨に降る雨は 本来「しとしと」と表現されるほど 最近の滝のような雨とは程遠い小雨が 「ほどほど」に降ってくれるものだと私は教わったように思います

7月と言えばそろそろ七夕

滝のような雨では 天の川も増水して 織姫と彦星も逢瀬を楽しむこともできないでしょうね

七夕に降る雨のことを「洒涙雨(さいるいう)」と呼ぶそうですが 一年に一度しか会えない二人が 雲に隠されて会えなくなって流す涙 或いは二人が別れを惜しんで流す涙という意味だそうです

その様にとらえると 滝のように降る涙(雨)からは この二人がかなりの情熱家なのだと言えなくもないです  この雨も 少しは風流に感じられましたでしょうか!?

憂鬱な雨も 心にちょっと工夫をして気分を変えていきましょう

今回もまた 取り留めのないお話になってしまいましたが いずれにせよ 早くこの憂鬱な季節が終わって 明るい日差しの中で暮らせるように祈っております

そして今年もお盆がやってくる!

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