地震

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昨日(6月18日)、地震が発生しました。

まずは被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。また、痛ましくも命を落とされた方々に心からのお悔やみを申し上げます。

 

実は私の住む交野市は震度5強で、私のお寺も、山門と石垣の上の塀の瓦が軒並み落ちてしまいました。建物そのものにはダメージは少なかったみたいなので、まだ助かったのですが、本堂の中もそれなりにひっくり返りました。

 

有り難いことに、友人やあちこちのお寺からも連絡があり、心配していただいていることに深く感謝をいたしております。

 

で、問題はこれからです。

業者の方に来ていただいたのですが、「修復にどのくらいかかるのか!?」 期間と金額の両方が 頭を悩ませております。

 

世の中に様々な自然災害がありますが、人間の都合に合わせてくれるものは一つもありません。災害に備えるのも勿論ですが、災害にあった後の心の持ち方も大切になってくると思います。

 

さて、それともう一つ今回の地震で不思議なことがありました。

実は、地震の直前に我が家の飼い猫が、外に出て行ったまま帰って来なくなりました。どこを探しても見つからず、またそれと同時に燕やカラスまでもが姿を消してしまいました。

猫のサクラが帰ってきたのはつい先ほど、まる一日半も姿を消して、食べ物など一体どうしていたのか不思議なのですが、家に入るなり食事に飛びついていました。そしてそれと時を同じくして、外の電柱に燕が帰ってきました。

動物というのはやはり何か不思議な感覚を持っているのでしょうか!?

 

こんなことに考えが行くのは、まだ幸せなんでしょうね…

昨日からたまった疲労と睡眠不足が、これ以上のつぶやきにブレーキをかけています。ともかく ご心配いただいた皆様に感謝申し上げます。有り難うございました。

風物詩

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今年も蛍の季節がやってきました。

二日ほど前の夜、遅めに帰宅した我が家の長男が、「帰りに蛍が一匹飛んでたよ。」

 

「ああ、もうそんな季節か・・・。」

 

前にも書いたように、私のお寺は大阪の郊外、京都と奈良の境目近くにあります。

自然がそこそこ残り、この時期には、蛍も僅かながら舞ってくれます。

 

近くの田んぼには水が張られ始め、田植えも始まりました。

私はこの時期がとても好きです。夜になると、電車の明かりが水田に反射して美しく映え、昼間からりと晴れ上がれば、気持ちの良い風が吹きわたります。

 

今日は晴天、家内も朝から着物の虫干しをしております。梅雨に入るほんの少し前のこの時期に、寸暇を惜しんで着物を広げて、風を通しています。

 

季節の風物詩というものがそれほど見られなくなった現代。

こうしてそれを感じながら生活をしていられる私は、多分、心の中で随分な贅沢をさせてもらっているのでしょう。

それと同時に、今年もまた同じ風景に出会える喜びというものをしっかりと感謝していきたいものです。

来年、これと同じ光景を目にすることができるなんて、どこにも保証はないのです。

それこそ、淡い光を明滅させながら飛び交う蛍のように、人の命も儚いものなのですから。

虫に刺されてもの思ふ

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突然ですが、四月の末からつい最近に至るまで、虫に刺されて難儀をしています。

最初、お寺の裏にある竹藪に筍の間引きに入った時に、茶毒蛾の幼虫の毛に触れてしまい、右手首のあたりが腫れあがって、痛みと痒みに悩まされました。

十日近くかかって、ようやくマシになってきたと思ったつい先日、同じように草刈りに入った時には、知らないうちに後頭部を何かの虫に刺されてしまい、右後頭部がポッコリと腫れあがって、これがまた痒くて痒くて…

 

自然があるということは、喜んでばかりではいられないのです。何しろ家の中に大きな地蜘蛛、百足にゲジゲジ、ほんとこれからの季節は様々な虫が訪問してこられます。(私の子供の頃なら、夜中に家の網戸にはクワガタやカブトムシなどが灯に誘われていくらでもやってきました)

と…いうわけで、これからの季節は虫に要注意なのです。

 

さて、虫刺されで思い出すのは、まだ私が若かりし頃の本山での修行のこと。

夏安居(げあんご)という夏の間の行の時、一番に悩まされたのが、この虫刺され!

その当時、本堂の裏手に「寮舎」と呼ばれる長屋があり、ここに寝泊まりをしていたのですが、当然冷房は扇風機、網戸は穴だらけで、蚊が入り放題。もちろん、蚊取り線香は焚いているのですが、蚊よりも悩まされたのがダニ!

もともと、修行に入る前に二回ほどバルサンを焚いておられたらしいのですが、ダニはその程度で諦めてはくれません。体中が刺されまくり、暑さと痒みの中で修行が終わった記憶があります。

今年も七月に入ると夏安居が始まります。

最近は修行僧の宿舎も冷暖房完備!虫に刺されて眠れぬ一夜を過ごすこともなく、実に快適な修行生活を送ることができます。

「昔は苦労したものだ…」などと、今の若者に苦労話をしたところで、「あっそう…でっ?」なんて返されてしまいそうで、気の弱い私はこのような所でぶつぶつ書いているのが精一杯。

まあ、それも良い思い出になってはいるのですが…

虫に刺されて、もの思ふ今日この頃。

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