いつもとおる道には、小さな石のおじぞうさまが立っておられます。

「なんか いつもとちょっとちがうなぁ」
今日はおじぞうさまの前に、たくさんのお花でかざられています。
それに、大すきなおかしのお供えものもありました。
 
「お母さん あそこのおじぞうさまの前が、花とおかしでいっぱいやぁ」
家にかえってお母さんにそう話すと、きょうは「じぞうぼんやからね」とおしえてくれました。

「じぞうぼんってなんなん?」
「一年に一回 おじぞうさまをおまつりの日やよ。」
「おじぞうさまも、おまつりするん?」
「おじぞうさまは、ちいさい子をまもってくれはるほとけさんやねん。来年の夏がくるまで、ちいさい子たちがびょう気にならんように、ケガをしないように、大きくなれますようにって、おねがいをするんよ。」

「そしたら、子ネコのタマも?」
「そうやね、ネコも犬も小さな虫も、みんなまもってくれはるんよ。」
「1年だけなん?」
「毎年 夏になったら、じぞうぼんをしておねがいするんよ。」
「ふ~ん」

今日もおじぞうさまは、いつもの道に立っておられます。
そこでおじぞうさまは、いつもみんなを見てくださっています。
おじぞうさまの口は、いつも微笑んでおられます。

今日のおじぞうさまは、もっとうれしそうにニコニコされていました。
みんながおまいりしてくれて、それも とってもにぎやかに。
ほんとうは、毎日がじぞうぼんだったら、もっともっとうれしいのかもしれないな。
ぼくは、毎日がじぞうぼんになるように、明日からおじぞうさまにおまいりします。