在家伝法(ざいけでんぼう)

仏様との約束

それを戒律といいます。

1、悪いことはやめましょう

2、良いことをしましょう

3、良いことを広めましょう

摂律儀戒「しょうりつぎかい」

摂善法戒「しょうぜんぼうかい」

摂衆生戒「しょうしゅじょうかい」

 

良忍上人が阿弥陀仏から授かったお念仏

それが融通念仏です。

1、私は皆に支えられている、皆を私が支えている

2、私が称える念仏は皆の幸せを願い、皆の称える念仏は私の幸せを願ってくれる

一人一切人 一切人一人

「いちにんいっさいにん いっさいにんいちにん」

一行一切行 一切行一行

「いちぎょういっさいぎょう いっさいぎょういちぎょう」

 

私たちにはそれぞれ親がいます。

親にも親がいます。その親にも。

それがご先祖となるのです。

 

仏教にも同じようにご先祖がいます。

弟子である自分の師匠にも師匠がいて、その師匠にも師匠がいる。

 

最後に行き着く先がお釈迦様です。

融通念仏のご先祖は良忍上人。

 

お伝法では、このお釈迦様と良忍上人のお二人をご先祖とした証をいただくのです。

良忍上人のお念仏の証として、師匠から赤い手形をいただくのを「御手判式」といい、伝法行事の中でも大切な式となります。

 

仏様の戒律と、阿弥陀仏から頂いたお念仏を師匠から授かるのが受戒伝法、すなわち在家伝法と言われている大切な行事なのです。

 

融通念仏とは、お互いに生かして生かされている事に気付きを与えて、人々の心に感謝と喜びを呼び起こす念仏です。

 

どうか良き御縁を結んでいただけましたら幸いです。(明)

 

(撮影:脇坂実希)