冬の本堂

朝、畳の部屋から素足で木の床の廊下に足を下ろすとその時の気温がわかります。普段は何も思いませんが、5度を下回ると、床に足を乗せた瞬間に「今日は冷たいな」と感じます。私のお寺ではどんなに寒くても堂内が氷点下まで下がることはまずありません。

もう十年近くになりますが、茨木市にあります宝池寺というお寺の守を任せていただきました。今は私の弟子が住職を務めております。そのお寺は竜王山の頂上付近にあります。初めて宝池寺へ行った時、本堂の花瓶が全て底が抜けて使い物にならなくなっていることに気がつきました。

手入れが行き届かないお堂でしたので、花瓶に水を入れっぱなしで劣化したのかな?そう思っておりました。花瓶が無いと格好がつきませんので自坊から余った花瓶を二つほど持って宝池寺に持って行ってお花をお供えしました。その年の冬のことです。持って行った花瓶の底が抜けていたのです。それは不思議なことでもなんでもなく、あまりの寒さに花瓶の水が完全に凍結して底が抜けたのです。

これを見て本堂の全ての花瓶の底が抜けていた理由がわかりました。それと同時に、この形の花瓶は底が抜けるような構造になっていることに気づきました。底が抜けた花瓶といっても少々の修理でまた使うことができます。これが陶器製の花瓶でしたら割れてしまうともう二度と使うことができません。こんなところにも先人の知恵が活かされているのだと教えていただいた冬の出来事でした。(和)

(撮影:脇坂実希)

節分

節分とは読んで字の如く

季節の分け目と言う言葉です。

立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日を季節の分け目、節分と言いました。

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初日の出

新年あけましておめでとうございます。

季節の行事や話題を様々な視点から皆様にお届けするこの連載企画も、おかげさまで2度目のお正月を迎えることができました。

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除夜の鐘

みなさん、大念佛寺にある大きな大きな梵鐘を、ご一緒に撞いてみませんか?
総本山大念佛寺の「除夜の鐘」である「鐘楼法要」は、12月31日午後11時15分から始ま
ります。

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冬の如来さん

大和御回在は季節の移り変わりを肌で感じながら回ります。

ご出光の9月初めは残暑厳しい中を汗だくになりながら。

10月に入ると黄金色に実った稲穂とその刈入れの最中を少し涼しくなった風を頬に受け。

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