忘年会シーズンになりました。
最近では望年会と表記する事もあるようです。その年の捉え方が人によっていろいろだなと思える反面、忘れるということにマイナスのイメージもあるのかなと思うのです。
忘れられるというのは人間の持つ大きな能力の一つなのです。
全てのことを覚えているというのは脳に大きな負担がかかります。適度に記憶を整理して覚えている事と忘れて構わないことを自動で振り分ける能力というのは考えてみればすごいことだとわかります。
あるおうちの3回忌で80歳の夫を亡くした奥様がおっしゃいました。夫が亡くなってすぐの頃は腹の立つことばっかり思い出して写真に向かって一人怒ってましたが、最近では楽しかったことや嬉しかったことばかりが思い出されるんです。腹の立つことはそれ以上にたくさんあったはずなのに不思議なものですね。と。
私は忘れてしまうことは負の側面だけではないように思えるのです。
みなさまは今年1年を振り返ってみていかがだったでしょうか?(和)
(撮影:脇坂実希)