大通上人

3月5日融通念佛宗総本山大念佛寺にて大通上人御遠忌法要が勤められました。

融通念佛宗は良忍上人によって1117年に開かれました。平安時代後期のことです。大通上人は良忍上人より数えて第四十六世となる法主猊下。江戸時代元禄のころにご活躍されました。

大通上人の業績は、総本山の伽藍復興、現在に繋がる法要「百万遍数珠繰り」「聖聚来迎会」の復活など、数多ございます。

教義書である「融通圓門章」「融通念佛信解章」も御執筆下さいました。「融通圓門章」の中にこんな一節があります。

「大とは当体に名を得、包含を義とす」

江戸期の融通念佛宗は通称名とし大念佛宗とも呼ばれていました。「融通圓門章」では第3章「略して宗名を釈す」の中で大念佛宗の名前を解釈されています。先の一文は「大」の意味について述べられた箇所です。

大約すると、「大」とは、「大」「小」と比べた「大」ではなく、大が小を包含した、包み込んだ状態を表す。

ここで言う包み込むとは強引に吸収してしまうことではありません。溶け合ってひとつになるということです。それほど「大」は包容力があり大きいということです。

大通上人にとって「大」とはまさしく「融通」の教え、そして良忍上人の存在ではなかったでしょうか。

令和の時代を生きる私達にとって、「大」とは、加えて大通上人の面影にも思えてきます。(丈)

良忍上人

二月二十六日は 元祖良忍御上人の祥月命日 御本山・末寺で法要が営まれます

良忍御上人のお生まれは 尾張国知多郡富田之庄 現在の愛知県東海市富木島町貴船と云うところ

続きを読む

寒行

季節は冬、朝もまだ明けていない中にも、白く凍った息が街灯に照らされ、まるで生き物のように揺らめいて見える。

続きを読む

冬の定例布教

お寒いですね。寒いの嫌ですね。暑いのも嫌ですけれども・・・

私が子供の頃、お寺にはまだ火鉢がありました。冷たい冬の日、いくつもの火鉢が本堂に並べられていたのを覚えています。

続きを読む

お正月

今年最初の融通歳時記へ、ようこそお越し下さいました。

季節感溢れる写真と共に、布教師会一同、皆様の心に残る言葉を紡いでまいりますので、本年もご愛読下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

続きを読む

師走

早いもので令和四年も残すところあと何日か。

今年やり残したことはありませんか?

今さら慌てても仕方がないのですが、月日が経つのは本当に早いですね。

「師が走る」と書いて「師走」。

続きを読む