このブログをお読みの皆様、新年明けましておめでとうございます
「今年もよろしくお願い申し上げます」としたためたところで
突然ですが 眠い! 例えようもなく眠いです!
大晦日から元日にかけては ほぼ不眠状態で過ごします。還暦近い年齢にはこれは大変堪えます
私のお寺でも、恒例の 除夜の鐘つき がありますが、有り難いことに大勢の方がつきにこられます今年は外国からの留学生の方も3名やって来られました。恒例行事も 様変わり です
問題は百八つでは足らないこと。住職としてはこんなに嬉しいことは無いのですが、体がついていかなくなりつつあることを認めざるを得ません
元日は、朝から檀家様のお年賀を受け、午後3時になる頃には撃沈!
これを書いている今、2日の箱根駅伝2区の真っ最中です
この様な事をつぶやきながらも、私にとって除夜の鐘は、大好きな行事の一つです
様々な方が鐘をつきに来られ、ほんのわずかな時間の出会いであっても、その方々の思いが伝わってきます
「今年は受験生です」「20年ぶりに里帰りして つきに来ました」「昨年、長年連れ添った主人が亡くなりました」等々…
釣鐘の前に立って お参りの方々を迎えて
わずか数十秒の会話の中に、その方の 一年間の思い を受け止める…
僧侶としての務めの重さを、改めて実感する瞬間です
一言一言の言葉に込められた、その方の心に正面から向き合う
ただただ聞くだけであっても、そうすることで心の重みが少しでも軽くなれば、これ程嬉しいことはありません
「一期一会」
私たちの毎日は、一期一会の連続です。ほんの数秒の出会いであっても、大切にして生きて行くことが、豊かな人生を養ってくれるのです
私たち布教師の大先輩が残された句
人の世の 出会い嬉しや 法(のり)の道
旅路はるかに 光求めて
願わくは、皆様にとって今年一年が心豊かな年でありますように