感動の最終回! 

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雨が屋根瓦を叩く音が響いています。
少し冷たい雨が朝から降り続き、お陰で部屋の中にいても寒さが外から伝わってきます。
3月も下旬というのに、この雨は忘れかけていた冬の寒さをいやが上にも思い出させます。
6年前はどんな天気だったのか?・・・もう忘れてしまいました。
そう、私は6年前に布教師会の会長という大役を仰せつかり、それから1年ほどして、布教師会のフェイスブックとホームページを立ち上げることとなったのです。
早いもので、2期6年という月日が流れ、「会長のつぶやき」は滞ることなく月二回以上のペースでアップされ、もう150回を超すことになりました。
面倒くさがり屋で飽きっぽい性格の私にしては、よくもまあこんなに続いたものだと思います。
それはひとえに会長という職責からのものではなかったかと思いますが、時にはどうしてもつぶやきたくて仕方がない事もありました。
50代半ばで会長に就き、還暦を越した今では以前と比べて随分と頭の回転が鈍り、体力も衰えつつあるのがはっきりと自覚できます。
「会長としてはちょうど引き時かな?」
・・・そんなことを考えながら、今これを書いているのですが、ふと視線を上げると窓の外には桜の木々が、膨らみかけた花の蕾を沢山つけているのが見えます。
古い人間は、新しく伸びようとする人を邪魔しちゃいけない。
時には強引にでもバトンタッチして、若い芽が伸びていくようにしてあげなくてはいけない。
大変でもあり、楽しくもあった6年間でした。そしてその間、寂しくも7人もの布教師の先達を見送ったのも忘れられない思い出です。
長い間ご愛読いただき、本当にありがとうございました。
これからは・・・さてどうなるのでしょう?
それは、次の会長にお任せして、私は一兵卒の布教師に戻ります。新会長の命ぜられるままにまたお会いするかもしれませんが、それはまたのお楽しみ!
See you again!

春です、花粉症です! 

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このところすっかり春めいてきました。

前回のつぶやきでも触れましたが、あちらこちらの学校で卒業式が執り行われているようですね。明らかに卒業式帰りだと思える学生さんたちを車の中から見かけます。

私も還暦を過ぎ、卒業したいのが花粉症。この時期に病院に行くのも何かと憚られますし、何よりも面倒くさい。

辛い季節を過ごしております。

さて、ここのところ愛犬のカイ君が花粉症で難儀しております。

散歩の途中でも、突然立ち止まったかと思えば、体を震わせてクシャミの連発!

凛々しい顔をクシャクシャにしてクシャミを連発する姿を見て、可哀そうだとは思いながらも思わず微笑んでしまいます。

猿がクシャミを連発する姿は、以前テレビで見たことはありましたが、犬のクシャミは初めてでした。

場合によっては10分近くクシャミを繰り返し、ようやく落ち着いたところで「ハアッ・・・」とため息をつくんです。その姿にまたしても可笑しさがこみ上げてきます。

犬でもため息をつくことがあることをこの歳になって初めて知りました。

獣医さんに花粉症のことを尋ねても、「マスクは無理だし、放っておくしかない。」と、つれない返事。

まだ人間は薬やマスクがあるだけ動物よりも幸せなのでしょう。

・・・そんなことを考えながら、この季節を過ごしています。

さて、私の会長としての任期もあと少し。このつぶやきもあと一回くらいとなりました。

こんなつぶやきでも毎回読んでくださって本当にありがとうございます。

これからどうなるかは一番気をもむところですが、まだ白紙というところです。タイトルを変えて続けることになるのか、新しい会長に引き継ぐのか、気になるところですね。

私としては、「布教師Sのささやかな日常」といったぐらいのタイトルで、細々と続けていければと考えています。

それではまた次回。

別れの季節です 

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先日、たくさんの花束を抱えて歩く高校生たちを見かけました。

「ああ、もう卒業式のシーズンなんだ!」

思わず彼、彼女たちを目で追ってしまいました。

ここ数年はコロナ禍の中で思うような学園生活ができず、思い出をたくさん作ることもできなかったのではないかな?・・・などと、つい同情してしまいます。

私が高校を卒業したのはもう40年以上前のことになりますが、その時期は大学受験の最中で、卒業式のことなど全く記憶に残っていません。

ただ、最後に担任の先生が述べられた言葉は、今でも忘れられません。

「お前たち、このクラスの友達の顔をようく見ておけ。これから先、もう二度と顔を合わせることが無い友が必ずいる。」

まだ18歳の学生にそんなこと言われても、「ああそうですか。」などと判るわけがありません。ですが、それから一年ほどの間に私は二人の友人を亡くしました。

その時初めて、卒業式の時に聞いた恩師の言葉を思い出したのです。

「本当にその通りだった。」

一年後に開いた同窓会にこの二人の顔はなく、40年以上たった現在、卒業式以来一度も顔を合わせていない友人が何人もいます。

同じ学び舎で同じ時間を過ごすという事は、一本の樹に鳥が集まり一夜を明かすことと何ら変わりはないのです。

朝になれば鳥たちは思い思いの空へ飛び立ってしまいます。

人間も同じで、思い思いの目標に向かって歩いていかなければなりません。二度と後戻りのできない道であり、その途中で病や事故で倒れてしまうかもしれません。

私もこの歳になってつくづくそんなことを考えるようになりました。

「一期一会」

出会いと別れはそれぞれ。そしてそれがいつやって来るのかも判りません。

それだけに、今の出会い、そして縁というものを大切にしてゆかねばと思うのです。

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