梅一輪

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今朝、自坊の中庭にある紅梅が一輪の花をつけていました。

 

「あぁ もうそんな季節なんだ…」

今年の冬は例年になく寒い日が続き、日本海側では記録的な大雪が降ったというのに、季節だけは歩みを止めず、一輪の梅花を咲かせました。

 

私はこの時期の梅が大好きです。

咲き誇っている梅よりも、その蕾を大きく膨らませ、今まさに咲こうとしている姿に、何故か愛おしさを感じるのです。

 

冬の厳しい試練に耐え、「暖かい春の日差しをいっぱい浴びるんだ!」

そんな声が聞こえてきそうで、思わず「よく頑張ったね」と、声をかけてあげたくなるのです。

 

人も同じ

長い雌伏の時を経て、いよいよ希望の大空へと飛び立とうとする時、心からの声援を贈りたくなります。

 

一輪の花が咲くとき、他の蕾にも十分な力が宿り、いつ咲こうかと順番を待っているように、人もまた飛び立とうとする時には、全身の細胞にエネルギーがみなぎり、胸の高鳴りを抑えきれずにソワソワ…

 

春は巣立ちの季節。

春が巡りくるたび、「希望」という名のエネルギーに満ちた若者たちが街に溢れ、その姿を見ている私にまで「元気」をおすそ分けしてくれます。

 

だから私はいつも心の中で叫ぶんです。

「頑張れ~!」

 

梅一輪。

一輪の花の姿にも、心を温め、そして希望を与えてくれる力があるのです。

学級閉鎖にふと思う

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今日、お檀家さんに寄せて頂くと、小学生のお孫さんが、なにやら退屈そう…。

お祖母さんの訊くと、「インフルエンザで学級閉鎖になりましてん」とのこと。

 

「やれやれ それは大変ですねぇ」

「そうですねん。時間を持て余して 機嫌悪〜て 大人の方がくたくたですわぁ…」

 

なんでも、病気に罹らないように、休み中も外出しないようにと、お達しが出ているそうです。

そりゃあ体を持て余ますはず! 元気な子なら尚更です。

 

自分の子供時代はどうだったかなぁ〜

そう云えば、自分の小学校時代に「学級閉鎖」なんてあったっけ?!

あったような気もするし、無かったような気もする…

半世紀も前の話ですから 記憶も曖昧です。

 

でも、学校が突然お休みになろうものなら、先頭切って外の野山を走り回っていた記憶は、はっきりと残っています。

 

パソコンもゲーム機もなく、外を駆け回ることが‘遊び’だった時代。

「あれはダメ これもダメ!」と、過度な制限を受けることは少なかったですが、本当に体がしんどければ、誰に言われなくとも、布団をかぶって寝ていました。

 

こんな出来事を通して、インフルエンザに限らず「自分の体は自分で守る」という、自己判断の習慣を養っていけたように思います。

 

何か不測の事態が起こった時、誰かに頼らなくても、自分で責任をもって道を切り開いていく…

多少の「おいた」なら許してもらえた教育環境は、私にとって 良き自分つくりの時間 であったように感じます。

 

今はこうした教育は、敬遠されがちのように思います。

 

これって幸せなのか それとも…

時代の変わりように、ふと考えてしまいました。

寒い朝に

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寒い!

寒いです!

1月半ばの朝はまだ真っ暗です。そして今朝も大変寒かったです。

毎日の事なので、普通に一年 この状態で過ごしていますが、やはりこの時期は辛いです。今朝も霜柱ができていました。

 

私の朝は午前4時30分に始まります。

5時過ぎから朝の勤行、6時にはラジオの時報と一緒に釣鐘をつきます。

私のお寺は少し高台にあり、釣鐘堂からの眺めは結構いいものです。

 

この眺めの中には 京阪電車の最寄り駅が見えます。

6時に釣鐘をつき始めると、明りの灯った駅のホームに 一人 また一人と、朝の通勤客が姿が増えて行きます。

 

冷たい風が当たり、辛い寒さに耐えながら、じっと電車を待つ姿に、本当に頭が下がります。

「サラリーマンも大変だぁ…」などと心の中でつぶやきながら、ゴ~ン!

 

そんな時に思うんです。「あぁ 一人じゃあないんだ…」

釣鐘堂で一人黙々と鐘をつく。寒さに凍える中、たった一人で鐘をつく…

そんな自分は、ホームで電車を待つ人達に、何故かしら親近感を覚えるのです。

 

朝まだ明けぬ時間から、今日も一日が始まる。

「今日も一日頑張っていきましょう!」 ゴ~ン!

もう一つおまけにゴ~ン!

 

夜明けの鐘が、いつの間にかホームに立つ人々への、私からのエールになって響いていきます。

願わくは この鐘の音を聴く方々が、一人でも多く 元気に一日をスタートできますように! 素晴らしい一日になりますように!

 

私はまた明日もエールを送ります。

 

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