梅一輪

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今朝、自坊の中庭にある紅梅が一輪の花をつけていました。

 

「あぁ もうそんな季節なんだ…」

今年の冬は例年になく寒い日が続き、日本海側では記録的な大雪が降ったというのに、季節だけは歩みを止めず、一輪の梅花を咲かせました。

 

私はこの時期の梅が大好きです。

咲き誇っている梅よりも、その蕾を大きく膨らませ、今まさに咲こうとしている姿に、何故か愛おしさを感じるのです。

 

冬の厳しい試練に耐え、「暖かい春の日差しをいっぱい浴びるんだ!」

そんな声が聞こえてきそうで、思わず「よく頑張ったね」と、声をかけてあげたくなるのです。

 

人も同じ

長い雌伏の時を経て、いよいよ希望の大空へと飛び立とうとする時、心からの声援を贈りたくなります。

 

一輪の花が咲くとき、他の蕾にも十分な力が宿り、いつ咲こうかと順番を待っているように、人もまた飛び立とうとする時には、全身の細胞にエネルギーがみなぎり、胸の高鳴りを抑えきれずにソワソワ…

 

春は巣立ちの季節。

春が巡りくるたび、「希望」という名のエネルギーに満ちた若者たちが街に溢れ、その姿を見ている私にまで「元気」をおすそ分けしてくれます。

 

だから私はいつも心の中で叫ぶんです。

「頑張れ~!」

 

梅一輪。

一輪の花の姿にも、心を温め、そして希望を与えてくれる力があるのです。

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