晩秋のとある朝に

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秋ですねぇ… 本当に秋です。

紅葉が美しくなってきました。

自坊の前は桜並木。春はピンク一色に染まります。

秋には桜の葉が一足早く色を変え、今は落葉が盛んです 盛んすぎます。

大量の落ち葉が寺院駐車場に降り積もり、毎朝一生懸命掃除をしているのですが、先日あまりに忙しく「今日はちょっとお休みさせてもらいましょう」と思ったことがありました。

ところがその朝、駐車場から落ち葉を掃く音が!

んっ!?

不思議に思って見に行ってみると、一組の父子が箒をもって私たちの代わりにお掃除をしてくれているではありませんか。

この父子は、毎朝お寺の駐車場で自転車の練習をしているご近所の二人だったのです。

いつも朝早くから練習に来て、挨拶をするのが日課になり、この日は私たちがいなかったものだから、代わりにいつも練習をしている場所を掃除してくれていたのです。

寒い朝に、思わず心が温かくなりました。

この父子にとってはいつもの恩返しであったのかも知れません。それでも私は嬉しさがこみ上げてきました。

幼い男の子がお父さんと一緒に落ち葉を集めている姿は、何とも微笑ましく、この日は一日中暖かい思いで過ごすことが出来ました。

布施の姿は周りの人々の心を温かく、優しくしてくれます。仏様の心もまた私たちの心の中に温もりを与えてくださいます。

それはどちらにも慈悲心があるからです。

冬は寒いと言いますが、暖かさが心に沁みる季節でもあります。今の時代だからこそこの温もりを大切にしたいと思いました。

晩秋のとある朝の光景でした。

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