早いもので 令和2年もあと三か月となりました
今年は コロナに始まりコロナに終わりそうな一年でありました
このコロナが蔓延してからというもの 本当に時代の流れが速くなったと感じずにはおれません
ただ こんな時こそ腰を落ち着けて この時代の流れていく先をしっかり見ていかなくてはなりません
「止観」という言葉があります
「しっかり歩け しっかり止まれ」と申せばよいでしょうか
今の時代ほどこの言葉を重く感じることはありません
「止」は前(さき)にあって煩悩を伏し「観」は後にあって煩悩を断じ 正に真如を証す
人間の持つ煩悩が道を迷わせ 判断を誤らせ 袋小路へと向かわせていくのです
自分自身の本当の目標は何か!? それが正しいものなのか!? 道は間違っていないか!? よそ見をしていないか!?
その一つ一つを一心不乱に歩み続けながらも 時にはしっかり立ち止まって検証していく
マスクに先を争ったり 給付金に右往左往したり GOTOに一喜一憂したり… 目の前のことに心を囚われ 自分にとって何が大切であるのかを見落としてしまっては 全く持って勿体ないことになってしまいます
とは言え かくいう私もコロナに振り回された日々でありました 最近になってようやく心のゆとりが出来てきたような有様です
コロナに限らず この世には私たちを迷わすものがあふれています 何より迷いやすい心を持っているのが私たちなのですから 迷うのも当たり前
そんな時「止観」の二文字を思い浮かべ 自らの逸る心を抑えて残る三か月をゆったりと過ごしていこうではありませんか