夜明けが遅くなりました

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早いもので9月ももうお終い。お彼岸が過ぎ、気が付けば昼間よりも夜のほうが長くなってきてるんですよね。

毎朝4時半に起床している私はまだ暗い中を本堂の戸を開け、身支度を整えて本堂の勤行を始めます。

夏至の頃は4時半でもかなり明るくなってきていたのですが、秋分の日を過ぎると6時近くならないと明るくなってくれません。

6時前には勤行を終え、6時の時報とともに釣鐘を打ちます。

ちょうどお彼岸の最中のことでした。釣鐘を打つ前に山門を開けたところ、幼い女の子二人を連れた若いお母さんが門の前に立っておられました。

朝6時前にお寺に行けば、釣鐘を打たせてもらえると聞いて、子供たちと歩いて来られたとのこと。

「どうぞどうぞ。」と、子供たちにもついてもらい、満足して帰って行かれました。

私のお寺では、たまにこういった風景が見られます。

そして、子供連れでやって来られる方がある度に、私は背筋がシャキッと伸びるような感覚を覚えるのです。

お正月と旅行中を除いて、毎朝欠かさず釣鐘を打ちます。

疲れが溜まって体がだるい時もあれば、寝不足で頭がぼんやりとしている時もあります。

それでも朝6時の釣鐘をちゃんと聞いていて下さる方がおられるのだと思うと、おのずと背筋が伸びてくるのです。

「疲れた姿は見せられない!」

お坊さんの矜持ですね。

これからはもっと夜明けが遅くなり、6時になってもまだ暗い日々が続くようになります。高台にある私のお寺からは遠くにある家までよく見渡せます。

6時に釣鐘をついた途端、まだ暗闇の中にある家々に一つまた一つと明かりがともっていくのがよく見えるのです。

「今日もまた沢山の方々がお寺から聴こえる釣鐘の音を待っておられる。」

そんなことを思いながら、明日もまた薄暗い中を頑張ります。

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