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カイ君その後

お寺に犬のカイ君がやってきて ひと月半がたちました

緊急事態宣言が出されている中を 京都の北部まで迎えに行って早ひと月半 最初の頃は 私の姿を見るだけで怯えていたのが 噓のようによく馴染んでくれています

名前がカイとなったのは 前にも申し上げたように 保護されていた所で「甲斐犬だろう」と言われていたからなのですが 我が家に来て二週間 慣れてきた処を見計らい 動物病院に連れて行くと

受付「ワンちゃんのお名前は!?」

私 「カイです」

受付「カイ君ですね!?承知しました」

私  「保護されていた所で甲斐犬だと言われてたもので」

先生「これは四国犬ですね」

私 「へっ??」

先生「名前 シコクに変えますか」

私 「いや もういいです…」

安易に名前を付けると こんなことにもなるのですね

ともかく体が大きいだけあって 運動量も半端ありません

一日二回 朝晩1時間半ほど歩きます

膝が痛いなどと言っていたのですが 最初の頃は足がパンパンになるほど歩かされ 挙句は途中に息が切れるほど走らされ クタクタになる毎日を過ごしております

と ここで気づかされました

コロナ禍の中で いかに自分が歩いていなかったかということ

ここ1年半以上 電車に乗ってのお参りはゼロ どこに行くにも車で出かけていたもので 全くと言ってよいほど歩いていなかったことになります

カイ君とお散歩に出るようになって 膝の痛みも少しずつ和らぎ 体重も体脂肪率も少し落ちてきました

「この犬はもしかすると 仏様が私に歩けと遣わされた犬なのかも…」

そんなことを考えながら 今日も私は カイと呼ばれる四国犬と散歩に出かけます

梅雨の中休みに

梅雨に入り 最初の頃はひどい雨が続いていましたが ここ暫くは雨の降る様子もなく 雨の神様もちょっと休憩に入られたのかと思うくらいお天気が続いております

新しく家族に加わった犬のカイ君のお世話でてんやわんやしている最中 自分が還暦だということを痛感する出来事がありました

ここ最近 左足が時折りカックンと力が入らなくなる時があるのです

階段の上り下りの時などに踏ん張るはずの足から急に力が抜けて 膝カックン!

何度か冷や汗をかいたこともあり 何か良い手立てはないものかと悩んでおります

「歳ですから…!」

家族はその一言でおしまい

確かに年齢だけは抗うことのできないもの 長年使い過ぎたところにガタがくるのも仕方のないことなのですが 改めてそれが自分に降りかかってくると 正直困ってしまいます

今までは他人事と目も向けなかったことに いよいよ自分も目を向けざるを得なくなると

はてさて これからどうやって健康を保ちながら老いて行けばよいのだろうかと悩みは尽きません

仏教では ありのままを受け入れるということを大切にします

老いもまた誰もが経験することであり ありのままを受け入れて老いと上手く折り合いをつけていくことが最上の方法なのです

ただ最近の健康ブームのせいか ヘルスメーターにも体重を量るだけではなく なんと体脂肪率や体内年齢までもが表示され 毎晩お風呂に入る前に 実年齢よりも何歳若いか!?を見ては一喜一憂する私

そこに在るのは ありのままを受け入れたくないと苦悶する私でしかありません

要は老いという言葉にとらわれてしまっている私があり 本当は老いを忘れて生きることが一番正しい生き方なのでしょう

梅雨はふとしたことに心を囚われ 思い悩むことも多くなります

梅雨の晴れ間はその鬱々とした心の中を少しだけ軽くして 考えてもどうにもならないことにピリオドを打ってくれる有難い時期です

よし!明日からは膝を鍛える運動を始めてみよう

老いを忘れて前を向いて

まだやりたいことは山ほど残っていますしね

てんやわんやしてます

前回のつぶやきから少しあきましたが サボっていた訳ではありません

じつは今月15日に我が家に犬がやってきました

山奥(?)で保護され 危うく保健所に連れていかれるところを引き取りました

デカい!!

雑種なのは分かるのですが かなり大きくて まだ成長途上のようなのです

我が家に来てまだ5日ですが この間にも体が成長しているようで 力が半端ありません

普通のリードでは千切られてしまい 首輪も含めて鎖にしています

まあ普通の小型犬ならすぐに引き取り手もあったのでしょうが この大きさになると飼い場所にも困ります(誰も手を出さないのもわかります)

躾はある程度されていたようなので こちらの言うことは何とか従って(従わせて!?)くれています

まだこちらに慣れてくれていないので これからが正念場ですが あおりを食って困っているのは先住猫のサクラ

犬は外で檻に入れているのですが 半野良のサクラはここのところ外出ができず ストレスがたまり気味です

何とか早くどちらも慣れさせたいと考えているのですが まだまだ時間がかかりそうです

加えて 私のほうが犬の体力についていけるのか!? こちらも自信がありません

朝夕の散歩は とりあえずお寺の敷地内をぐるぐる回っていますが 散歩というよりは引きずられている感じ

忘れていました 名前は「カイ」です

保護されていた所で「甲斐犬じゃないの!?」と言われていたり 保護されていた所が海辺だったりと いろいろな意味を込めて名付けました

私は「雰囲気から寅次郎がいい」といったのですが 子供たちから「昭和の匂いは嫌!」と にべもなく却下されてしまいました

生き物の命を預かるということは重たいことです

保健所に連れていかれてしまえば もう後が無かったかも知れません 

誰が山奥に置いていったのかはわかりませんが 犬の気持ちを思えば 少しでも早く家族になれるよう、そして我が家が定住の地として馴染んでくれるように 還暦を迎えた住職は体力に不安を抱えながらも頑張ってまいります

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