万部法要

メイストーム

気が付けば世間は5月

いや 気が付かなくとも5月になりました

5月といえば「万部おねり…」 残念ながら 今年も山内限りの法要となってしまいました

昨日 理事の北川師と一緒に 管長様と紫金職様の処へお見舞いに行って参りましたが 本当なら賑やかな本山内がひっそりと静まり返っておりました

それとは反対に 外の景色は春の嵐

メイストームとはよく言ったものですが それって外国のことでは!?

本山近くに止めてあった自転車が将棋倒しになるは 輪袈裟がクルクル回るは 着物の裾が捲れあがって 随分昔に流行った「Oh! モーレツ!」状態になるはで 歩きにくいことこの上なし

まだお昼の時分は雨が降ってなかったので助かりましたが 午後からは本当の嵐

自坊に戻ってしばらくすると 雷は鳴るは 雨は叩きつけるように降るは 飼い猫のサクラは 雷に驚いて部屋の中を右往左往したかと思うと突然姿をくらますはで 大変でありました

そしてそのサクラが姿を見せた時には 嵐も収まり雨も峠を越えていました

動物というのは面白いものですね

さて問題はその翌日 つまり今朝

境内は手の施しようもないほどに ちぎれて飛んだ木の枝やら葉っぱの類 植木鉢は軒並み飛ばされて転がっておりました ゴミバケツまでがころころと転がっている始末

5月早々お掃除に本腰を入れなくてはならなくなりました

掃いては散らかり 散らかってはまた掃くの繰り返し

賽の河原とはこんな感じなのかな!?

人の心の中も大きな嵐 小さな嵐が時折過ぎて その都度「修行」という名の箒でもって 掃き清めていきます 清めることをあきらめてしまったら 私たちは汚れる一方

まだ汚れがこびりつかないうちにまめにお掃除しましょう

外は再び強い風が吹いています

窓から見ると 遠く北摂のほうには強い雨が降っている様子

こりゃあもう一日掃除を延ばしたほうがよさそうな感じかな

焦らず 慌てず 今日は一休み

万部が終わって日が暮れて

これを書いている前日、本山での万部法要が無事五日間の日程を終了しました。

疲れました。
いや、布教師会の皆さん全員が良く働き、クタクタになっておられることと思います。
ここに改めて、布教師会の皆様のご協力に感謝いたしますと共に、厚くお礼申し上げます。
そして万部法要にお越しいただいた皆様、都合により本山にお参りできなかった皆様、また来年も仏縁を頼み、お会いできます事を祈念致しております。

さて今年は、十石布教師様の小学校に通われている息子さんが、山門に立って、一緒に災害義援金の勧募をして下さいました。
本当にうれしく、力強い思いを致しました。
「間違いなく、次の世代が育ってくれている!」
そう思うと、まだまだ私も彼が一人前になるまでは、「現役の布教師であり続けねば…」と、決意を新たにした次第です。

それにしても、時が経つのは早いものですね。まだまだ若手だという意識を持っているのに、気が付けば古株の仲間に入りつつある自分が嘘のようです。
ちょっと前までは、万部法要が終わっても、さほど疲れを感じなかったのですが、最近はヘロヘロです。

こういう時の復活の手段は…

そう打ち上げ!
明後日、打ち上げ会に行って参ります。

さかずきを乾すと書いて、「乾杯!」
きっと美味しいお酒でしょう!

今年も万部法要の季節がやって参りました!

暖かくなってきましたね。

今年は四月の上旬まで、結構寒い日が続きました。
そのおかげで、桜が例年よりも少し遅咲き。

私のお寺の周りでは、うまい具合に小学校の入学式の頃に満開となり、お寺の前の桜並木で、新一年生を囲んで、記念写真を撮る御家族の姿が たくさん見られました。

四月も下旬となると暖かい日が続き、一気に初夏の様相を呈してきます。
この時期 御本山では、五月の万部法要の準備が始まります。
 
合わせて会長は、結構気を遣うことが増えます。
五日間の法要で、布教師会の担当する仕事がいくつかあり、それぞれに担当責任者を決めてお任せをするのですが、皆さん自坊でのお仕事を後回しにして、毎日汗をかきながら御本山に出仕して下さいます。
その方々を労いながら、布教師会の部屋でじ〜っと座っているのが 私に与えられる仕事なのです。

最終日の布教を除き、「仕事してへんやん!」という 外野からの声を左に聞き流し、ただただじっと座り続ける…

苦行です

加えて普段よりも、仕事によるカロリー消費量が極端に落ちるため、万部法要が終わると、約1キロは体重がふえてしまいます。

布教師会担当の仕事が、滞りなく進むことは勿論、自分の体重にまで気を遣う…この時期の会長は、本当に痩せる思いです。思いだけは…

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