雲が流れていきます…
夏の雲は モクモクして綿菓子のように
夏から秋へ… 季節が移り変わるこの時期は、少しやさしくなった風が ちぎれたような雲を流していきます。
人間とは面白いもので、カレンダーの日付から秋が近づいていることを確認する前に、五感によって 季節の移り変わりを感じるものなのですね。
あれほどワクワク感が募り、駆け出して行きたくなるような衝動を覚えた7月はすでに去り、8月もお盆が過ぎると、何となく心の行き場所が無くなって、孤独感を覚えるようになります。
最近では、小学校も二学期の始まりが 8月の終わりになり、昔のように8月末 ぎりぎりまで宿題に追われるような子供もいなくなったようです。
私のように あと数年で還暦を迎える年齢となっては、子どもたちも大学生以上となり、溌溂として バイトやクラブに出かける姿を眺めながら、「随分歳をとったものだなぁ…、あと何年したら楽隠居ができるやら」なんて考えてしまいます。
何処かで生まれた雲は、風に流されながら、発達と消滅を繰り返しますが、雲に自我は無く、風の向くまま流されて、消滅と同時に一生を終えます。
人は風に逆らいながら、自我の望む方角へと進もうとしますが、果たして、どれだけの人が望んだ道を歩み続けることができるのでしょう。
自分自身の半生を振り返ってみたとき、風に抗いながらも 結局はその風に流されて、今の立ち位置に立たされているように思えてなりません。
私にとっての風は、仏様の意思であったようにも思えます。と 言うことは、これから先も仏様の意思のままに、命が消滅するまで流されていくのでしょうね…
それもまた良し!
でも、多少の抵抗は試みるつもりであります。自分が自分の一生を歩ききったのだと胸をはるために。
どうも今日は取り留めのないことばかりが頭に浮かんできます。スミマセン!