数日前 はるばる福井県から 大学時代の友人N君が訪ねて来てくれました
年に一度メールが入り 夕方にやって来ては翌朝帰っていきます
自宅は兵庫県にあるのですが 単身赴任で 彼の家族はもちろんこのことは知りません(あっ ここでこんな事をバラしてもよかったのかな!?)
前もって 食事のリクエストを聞くと 「お肉が食べたい!」とのこと
今回は張り込んでローストビーフ! もちろん私の手作り
お寺でローストビーフ… まぁ そのことはサラッと流していただいて
食べるときの彼の遠慮の無さはさすがでした
その姿を見て 私は何故かホッとするのです
そして食事が終わった後も 日付が変わるまで色々な話に花が咲きました
家族の話 仕事の話 学生時代の話 あちらこちらに話は飛びながらも 目の前に迫った「定年」の二文字に彼も色々と悩んでいるようでした
その最後に彼は言いました
「お前は今まで人生の転機になった出来事ってあるか!?」
もちろん転機の無い人生などあるはずがありません 私にも過去を振り返れば何度も転機がありました
彼曰く その時にどの選択肢を選んだかで 人生がまるで違ってきたはずで ひょっとしたらこの世界に並行する形で 違う選択肢を選んだ何人もの自分という人間が全く違う人生を過ごしているのではないか!?と言うのです
「それでも…」彼は言いました
「今までの自分が取った選択に 後悔は無い」
素晴らしい! そう思わずにはおれませんでした
そして彼は続けて「自分が挫折を味わった時 どうやって這い上がるかで その後の人生が大きく変わる」
少年時代の彼の昔話を聞きながら 彼は彼なりに挫折を味わい それを自分の力に変えて育ってきたのだと感じました
当時私が通った大学には こんな人間が沢山いました 今でも毎年同窓会を開き旧交を温めています
そして自分の過去を振り返り「もしもあの時 這い上がれていなかったなら こんな素晴らしい友人と出会うことは無かったのだ」と思うと「私も少しは頑張っていたんだ」と 少し自分が誇らしくなりました