昨年、富山県にお住いの檀家さんから、チューリップの球根をいただきました。
「この球根は皇室に献上されたものと同じやから、頑張って育ててや。」
その言葉を聞き、家内が気合を入れて育ててきました。
プランターに土と肥料を入れ、球根を植え、しっかりと水も絶やさず…
あぁ それなのに、飼い猫のサクラが柔らかい土に魅力をおぼえ 自分の用を足しては土をほじくり、その土をまた入れ替えては植え直す…
そんなことを何度か繰り返し迎えた春先、少しずつ芽を伸ばしている姿に気が付いたときは本当にほっとしました。
四月に入って一輪、また一輪。花を咲かせてくれました。
頂いた球根の数はおよそ30個。猫にいじられている為、芽が出てきた場所は微妙にズレてはいますが、およそその三分の二が花を咲かせています。
残りの花ももう少しすれば花を咲かせてくれることでしょう。
あらためて眺めてみると、実に珍しい花があります。オランダや日本で品種改良がなされ、それこそ数えられないほどの種類があるのだとか。
「この花と同じものを皇室の方が鑑賞しておられるのだ」 そう思うと、少し偉くなったような気分にもなります。
世間はコロナ一色で、何もかもが停滞し、暗い空気が漂っていますが、桜の花見もそこそこに、我が家ではチューリップに心を癒されています。
チューリップの花言葉は、「思いやり」。細かく分ければ、赤のチューリップは「愛の告白」、白は「失われた愛」。
スミマセン! 咲いた花の中に赤と白の混じったやつがあるんですけど。
オチが付いたところで、今日はここまで。