お久しぶりでございます
コロナの第2波が来ている中 皆さま如何お過ごしでしょうか!?
前回からちょっと開いてしまい 申し訳ありませんでした
この間に右膝を痛めてしまい 正座はできるのですが 足の曲げ伸ばしが痛くて苦戦しております
実はこの時期 お寺の裏の竹藪にはまだタケノコが伸びてくるのです
美味しい孟宗竹とは異なり 細い種類(詳しい品種は不明)なのですが これを片っ端から剪定鋏でチョキチョキと切って回るのです
薮蚊の大群に襲われながら(虫よけスプレーは全く役に立ちません) 切って回っていたところ 地面に伸びていた草の蔓に足を取られてひっくり返り 膝をついたところに竹の切り株がっ!!
歳です……
若ければ もう少し上手に転べたのではないかと 最近よく考えることがあります
「あと何年頑張れるのか!?」
大学時代の友人たちはみな 定年を目前に控えて 第二就職や老後のスローライフのことを話しております
お坊さんには定年はありませんが 体力や判断力 とりわけ持続力が落ちてきていることを実感します
上手にフェードアウトして 次の世代にバトンタッチをしていきたいのですが難しいものですね
さて なぜこんな話になったかというと この「バトンタッチ」ということが 実はとても難しいということなのです
あの大横綱千代の富士が 横綱に昇進した時に 師匠の親方から最初に言われた言葉が「いつ辞めるか?」という事だったそうです
人間の引き際というものほど難しいことはありません
現役の間に 如何に次の世代を育てていくのか
自分の下降曲線と 次の世代の上昇曲線が どこで交わるのかを見極めるということは 後になってから解ることなのかも知れません
禅宗の祖 達磨大師から第二祖慧可禅師が悟りを相承されたのは 慧可禅師が40歳の時であったと言います
そんな偉い方とは比較はできませんが 私たちは常にこの事を頭に入れておくべきでしょう