山椒の葉が…

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前回の続編です

先日 お寺の竹藪の中から山椒の苗を見つけて 植木鉢に植え替えたと申しました

元々山の土なので十分に肥えているとは思ったのですが おまけに堆肥を少々加えてやりました

あとで判ったのですが 同じくらいの山椒の苗が竹藪のいたる所に育っていました 

それらの苗はそのままそっとしておこうと思い 手を付けてはいません

昨夜 うちで採れたタケノコを使って家内が料理を作ってくれました

奇麗に盛り付けられたタケノコの上に山椒の葉が…

「これって…!?」

「植木鉢の山椒から取ってきた葉っぱ!」

やっぱり…

そりゃあ竹藪の中まで山椒を探しには行かないわなぁ

哀れ山椒の苗は 葉っぱを数枚ちぎり取られておりました

本心はもうちょっと育ってからにしてほしかったのですが 料理に盛られた肌色のタケノコの上に 緑の山椒の葉がなんとも美しく映え 「あぁ やっぱり旬のものには旬のものを添えないと」と 納得してしまいました

家内曰く 「折角あるんだから使わないと」

それもそうです

お寺から近くの山を眺めると 山肌が黄緑色に覆われて 新緑の季節が到来していることが手に取るようによくわかります

“花に浮かれた心を転換してくれるのが新緑である”

桜の開花に一喜一憂していた時期が過ぎ 若葉がやがて青葉へと成長する頃に タケノコ掘りに体力を使い果たしている私も 少しは元気になれるかな!?

山椒の木に小さな実が生るようになるのは もうちょっと先ですね

小さな小さな山椒の苗

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四月に入って一週間が過ぎ 本当に春らしい時候となってきました

この時期は毎朝お寺の裏にある竹藪に タケノコを掘りに行きます

今ですと 毎朝30本くらいは掘り出してきます

それを数本単位に振り分けて新聞紙に包み 檀家様やご近所に配って回るのが毎朝の日課になっています

タケノコは朝掘りが一番!

それもできるだけ早くゆがいて灰汁抜きするのが良いといわれます

もちろん我が家でも何本かをすぐに灰汁抜きして あちこちに送ったりもします

家庭内での消費はわずかなので 掘り出したほとんどが 他所のお宅の食卓に上っていることになります

今朝もいつものように竹藪に入り タケノコを掘っていたのですが たまたま掘っていたタケノコのすぐ横に5センチくらいに伸びた山椒の芽が出ていました

あまりに可愛らしかったので それを地面からそっとすくい上げ 使っていない植木鉢に移し替えて育ててみることにしました

これも山の恵みです

この小さな苗が育ってそこそこ葉をしげらせ 実をつけるようになるまで まだまだ年数はかかるはずですが すでに私は頭の中で色々な料理を思い描いています

本当に気の早い人間です

しかし楽しみというものは いくつあっても良いのではないでしょうか!?

桜が散り 若葉の季節に移り行くさなか 竹藪の中で見つけた小さな芽

黄緑色の若葉が やがて青々とした葉に成長するように 山椒の若芽がやがて大きく(!?)育ち 我が家の食卓に ちょっとした彩を添えてくれることを楽しみにしています

桜の季節になりました

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良い季節になりました

私のお寺の下は桜並木になっていて きれいな桜が満開です

それに加えて 玄関横に置いてあるプランターには 今年も色とりどりのチューリップが満開です

春は良いですね

花粉症さえ無ければ 思いっきり桜の木の下で深呼吸をしたい気分です

実は3月最後の土日に 一人で車を飛ばして信州は飯田市のほうへ行って参りました

少し雨模様でしたが 元善光寺のすぐ近くには 「舞台桜」や「石塚桜」といった 桜の巨木がほぼ満開状態でした

いくつかのお寺を参拝しながら 次の原稿のネタを探してあちらこちらとさ迷ったのですが そのお話はいずれまた

さてこの時期になりますと お寺の下の桜並木には 普段以上に桜を愛でながらそぞろ歩く人が増えます

中にはおにぎり持参で 木の根元に座り込んで花見でピクニック気分を味わう方もいらっしゃいます

そこでふと思うのですが 桜を愛でるのに一番適した場所は何処なのでしょう!?

私が思うに 桜の木の下ではなく 桜をたくさん見渡せるような場所が一番なのではないでしょうか!?

少し意味合いは違いますが 「木を見て森を見ず」という言葉があります 一本一本の桜を見るよりは全体として眺めたほうが より奇麗に見えるのではないかと思うのです

もちろん桜の愛で方は人それぞれ やっぱり木の真下がいいと仰る方もおられるでしょう

ただ私が申し上げたいのは うちのお寺の前には石段があり ここに腰かけて眺める桜がなんとも奇麗なんです

遠慮をして石段を登ってこられない方ばかりなんですが もしこれを読んでおられる方がいらっしゃれば 是非遠慮せずにお上がり下さい お寺の境内から眺める桜並木の美しさはまた格別なものですよ

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