時節

歳です…

お久しぶりでございます

コロナの第2波が来ている中 皆さま如何お過ごしでしょうか!?

前回からちょっと開いてしまい 申し訳ありませんでした

この間に右膝を痛めてしまい 正座はできるのですが 足の曲げ伸ばしが痛くて苦戦しております

実はこの時期 お寺の裏の竹藪にはまだタケノコが伸びてくるのです

美味しい孟宗竹とは異なり 細い種類(詳しい品種は不明)なのですが これを片っ端から剪定鋏でチョキチョキと切って回るのです

薮蚊の大群に襲われながら(虫よけスプレーは全く役に立ちません) 切って回っていたところ 地面に伸びていた草の蔓に足を取られてひっくり返り 膝をついたところに竹の切り株がっ!!

歳です……

若ければ もう少し上手に転べたのではないかと 最近よく考えることがあります

「あと何年頑張れるのか!?」

大学時代の友人たちはみな 定年を目前に控えて 第二就職や老後のスローライフのことを話しております

お坊さんには定年はありませんが 体力や判断力 とりわけ持続力が落ちてきていることを実感します

上手にフェードアウトして 次の世代にバトンタッチをしていきたいのですが難しいものですね

さて なぜこんな話になったかというと この「バトンタッチ」ということが 実はとても難しいということなのです

あの大横綱千代の富士が 横綱に昇進した時に 師匠の親方から最初に言われた言葉が「いつ辞めるか?」という事だったそうです

人間の引き際というものほど難しいことはありません

現役の間に 如何に次の世代を育てていくのか

自分の下降曲線と 次の世代の上昇曲線が どこで交わるのかを見極めるということは 後になってから解ることなのかも知れません

禅宗の祖 達磨大師から第二祖慧可禅師が悟りを相承されたのは 慧可禅師が40歳の時であったと言います

そんな偉い方とは比較はできませんが 私たちは常にこの事を頭に入れておくべきでしょう

日本の梅雨

7月に入り 梅雨も後半に入ってきました

昔と違い 最近の梅雨は 後半になると何がしかの集中豪雨に見舞われ 日本各地が大きな災害を受けます

とりわけ九州は 毎年どこかで大災害が起こり 今年も熊本や鹿児島が大変なことになっています

災害に遭われた皆様には 心よりお見舞い申し上げます

私たちは家庭に居ながらにして その災害が起こっている光景を テレビやネットで見ることになるわけですが現在進行形で起こっている現実をこの目で見ながらも すぐそこへ駆けつけて手助けができないという現実に歯がゆい思いをしています

「ほどほど」という言葉がありますが 梅雨に降る雨は 本来「しとしと」と表現されるほど 最近の滝のような雨とは程遠い小雨が 「ほどほど」に降ってくれるものだと私は教わったように思います

7月と言えばそろそろ七夕

滝のような雨では 天の川も増水して 織姫と彦星も逢瀬を楽しむこともできないでしょうね

七夕に降る雨のことを「洒涙雨(さいるいう)」と呼ぶそうですが 一年に一度しか会えない二人が 雲に隠されて会えなくなって流す涙 或いは二人が別れを惜しんで流す涙という意味だそうです

その様にとらえると 滝のように降る涙(雨)からは この二人がかなりの情熱家なのだと言えなくもないです  この雨も 少しは風流に感じられましたでしょうか!?

憂鬱な雨も 心にちょっと工夫をして気分を変えていきましょう

今回もまた 取り留めのないお話になってしまいましたが いずれにせよ 早くこの憂鬱な季節が終わって 明るい日差しの中で暮らせるように祈っております

そして今年もお盆がやってくる!

5月のある一日

コロナに自宅で待機を余儀なくされておられる方、いかがお過ごしでしょうか?
僧侶である私も、お参りに出かけることが減り、自宅待機ならぬ自坊待機が増えました。

こんな時に何をするのか?
私のお寺には裏に竹藪があり、春にはタケノコがわんさかと上がってきます。以前にもお話ししたかもしれませんが、三月終わりから四月の終わりにかけて、タケノコを毎朝掘りに出かけ、檀家の皆さんに配って回ります。

五月に入ると、タケノコは上がっては来るものの種類が変わり、さほど美味しいものではなくなるので、今度は折って回らなくてはなりません。
このルーティンは二日ごと、そのあいだの日には、剪定鋏をもって竹藪に入り、伸びてきたその他の木々の枝を剪定していきます。竹藪とはいっても元々普通の裏山だったところに竹が侵食してきて現在の姿になったのです。

そんな訳で、五月の私は肉体労働者。今年は何故か毛虫が多くて、気を付けながらの作業になります。先日は足下近くでガサガサと音がしたので、見るとマムシが逃げていくところでした。長靴を履いているとはいえ、咬まれなくてよかったです。

で、本日はお昼から衣替えを始めました。
今年は残念ながら万部の練り供養は無くなりましたが、本山でも毎年万部が明ければ、御回在の衣は夏衣になります。
始めたのは良いのですが、朝の間の肉体労働がたたり、衣は自分でしたものの、普段の服などは、家内にほとんどすべて丸投げしてしまいました。

ここで、新発見!
最近の防虫剤というのは種類が増えて、なんと半年に一度タンスやクローゼットにスプレーするだけで洋服を守ってくれるという優れものがあるんですね!
家庭の環境にもよるとは思いますが、めんどくさがり屋の私にとっては何とも有り難い一品であります。
そして衣替えが終わると、お盆の経木塔婆を書きはじめるという、夏に向けた準備が始まります。

こうしてみると一年間、何がしか繋がってゆくものなのですね。自宅待機でもお仕事沢山、結構疲れます。

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