時節

頑張れ!インド料理のお店

最近、私のお寺から車で五分くらい(歩いても20分位)のところに美味しいインド料理のお店が出来ました。
家内が興味津々で、先日(といっても3月下旬)二人で偵察がてら食事をしてきました。
味は期待通りで、とっても美味しかったです。大きな焼きたてのナンがgood!
インド人の方が経営してるみたいで、辛さも何段階かで選べます。

二人して十分に満足して帰宅しました。
ところが、コロナウイルス感染拡大を防ぐため、不要不急の外出は控えようとのお達しで、ここのところお店の前を車で通っても、お客さんがあまり入っておられない様子。
食べに入りたいのはやまやまですが、衣姿では少々目立ちすぎるので、涎を飲み込みながらそのまま通り過ぎています。

それを聞いた家内は「せっかく出来たばかりのお店が閉店になったら悲しすぎる!」などと、今月に入ってからお持ち帰りで注文をするようになりました。

何にしても、コロナウイルスのお陰で、世界中が活動を停止してしまったような昨今、自重することも勿論大事ではありますが、それでも頑張っている方々を何とか応援したいものです。

ささやかではありますが、我が家はカレーを食べて貢献いたします。
追伸 このお店のタンドリーチキンはスパイスがよく効いて旨いです!

チューリップ…咲いた

昨年、富山県にお住いの檀家さんから、チューリップの球根をいただきました。

「この球根は皇室に献上されたものと同じやから、頑張って育ててや。」

その言葉を聞き、家内が気合を入れて育ててきました。

プランターに土と肥料を入れ、球根を植え、しっかりと水も絶やさず…

あぁ それなのに、飼い猫のサクラが柔らかい土に魅力をおぼえ 自分の用を足しては土をほじくり、その土をまた入れ替えては植え直す…

そんなことを何度か繰り返し迎えた春先、少しずつ芽を伸ばしている姿に気が付いたときは本当にほっとしました。

四月に入って一輪、また一輪。花を咲かせてくれました。

頂いた球根の数はおよそ30個。猫にいじられている為、芽が出てきた場所は微妙にズレてはいますが、およそその三分の二が花を咲かせています。

残りの花ももう少しすれば花を咲かせてくれることでしょう。

あらためて眺めてみると、実に珍しい花があります。オランダや日本で品種改良がなされ、それこそ数えられないほどの種類があるのだとか。

「この花と同じものを皇室の方が鑑賞しておられるのだ」 そう思うと、少し偉くなったような気分にもなります。

世間はコロナ一色で、何もかもが停滞し、暗い空気が漂っていますが、桜の花見もそこそこに、我が家ではチューリップに心を癒されています。

チューリップの花言葉は、「思いやり」。細かく分ければ、赤のチューリップは「愛の告白」、白は「失われた愛」。

スミマセン! 咲いた花の中に赤と白の混じったやつがあるんですけど。

オチが付いたところで、今日はここまで。

桜…

世間はコロナウイルスに右往左往しておりますが、もう桜の季節なんですね…

今年はコロナのお陰でお花見という訳にもいかず、皆さんさぞつらい思いをされておられることでしょう

実は私のお寺の下にも美しい桜並木があり、毎年この桜の木の下で、お弁当を食べたり、入学式の日に親子で記念撮影をされる方がいらっしゃいます

ところが今年は無粋な工事が行われており、それも3月上旬に工事が終わるはずが、6月までかかってしまうとのこと

「ちょっと待ってよ!約束が違うじゃぁあ~りませんか!」

今日もお寺の下にはショベルカーやトラック。工事車両が入っております

「これで今年の花見は終わった…」と、思ったところに追い打ちがっ!

なんとその桜並木と、隣にある公園の桜の木の枝が、次々と伐採されてしまいました

池の面に枝を伸ばした桜が、何とも美しく見え、私のお気に入りだったのですが、その長く伸びた枝がすべて切り落とされてしまったのです

誰の注文かは知りませんが、あまりにも無粋!

実は昨日、私の家内が切り落とされた桜の枝を何本か抱えて、水をはったバケツに差し込んでおりました。見れば蕾も大きく膨らみ、いくつかは花も咲いていました

考えれば、桜はこの時期のために、一年をかけて花を育てているのです

私はとても悲しい気持ちになってしまいました

それでもバケツの桜は花を咲かせてくれることでしょう。そしてこの中の何本かは家内の手で、生け花として美しく姿を変えてくれるでしょう

無造作に切り払われてしまった桜の枝に、もう一度命が吹き込まれる事で、この桜が確かに生きて花を咲かせたという事実が残るのです

私は改めて、命を大切にするということを学んだ思いがしました

どんな姿になっても大切な命を生かし切る。人もまたそうありたいものです

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