時節

嗚呼 卒業式

つい先日のことです。

朝、車を運転していると、前方を5,6人のスーツ姿の若者が歩いていました。

「新入社員の研修にしては少し早い気がするけれど…」

「それにちょっと背が低い気がするけど…」

そう思って追い抜き際にちらっとそちらに目を向けると、

「んっ!!」

小学生じゃあありませんか! スーツにネクタイを締めた姿で。

「な、何事!」

小学校の卒業式だったんです。

あとで教えてもらったら、今どきの小学校の卒業式には男子はスーツ、女子は着物に袴姿が普通なんだそうです。アラカンのオジサンには ちと理解不能。

お父さんお母さんの懐具合も、なかなか厳しいものがあります。

私の子供時代は、普段よりちょっとマシな格好で卒業式に臨んだもの。

ブレザーなんか着て出席したりしたら、「何処のボンボン?」なんて言われたものです。

コロナウイルスによる制限の中、「子供たちの一生の思い出の為に」と、執り行われた卒業式。

子供達に「本当の喜びは、みんな揃って卒業式ができる事」

大人である私達が、こうした言葉を添えることが大事だと思います。

ここまで来るかコロナ

テレビをつければコロナ!

新聞を開けばコロナ!

ネットのニュースもコロナ!

オーストラリアはコアラ!

それは有袋類!

新種のウイルスは世界中に広がり、経済活動までもが病に罹ったように停滞してしまっています。

その影響は宗教界にまでおよび、御本山では3月いっぱいの諸行事が無くなり、5月の万部法要にまで影を落とすこととなりました。

聞くところによると、他の宗派でも4月いっぱいの諸行事が無くなったところもあるとか。

随分前になりますが、「ゴールデンウィークは本山の万部法要があるから、いつも遊びには行けません。一度でいいから、ゴールデンウィークに旅行に行ってみたい!」などと冗談を言ったことがありますが、本当に旅行に行けるかもしれません。

因みに、この春のお彼岸もお説教が無くなりました。早くから原稿を書き、準備をしていたのですが、この原稿も当分はお蔵入りです。

何もかもが自粛ということになり、世界中の動きが止まってしまい、空気までが澱んでしまっているようです。

無責任な言い方になるかもしれませんが、こんな時こそ動かなければいけないと思います。例えば身銭を切ってでも旅行に出かけ、その土地にお金を落とすことで活気が生まれ、人々の気持ちが上向きになるのです。

いま私は、うがい手洗いは勿論のこと、ビタミンCをとったりと、自分でできる予防をしながら、空いた時間にまだ参拝したことの無い寺院にお参りしたり、読書したり、結構楽しんでいます。

コロナと聞いて負の気持ちになるよりも、むしろコロナを理由に生活を楽しめるような人生を送りたいものです。

あと何年かすれば、この新型コロナウイルスも普通の風邪に分類されてしまうのでしょうから。

コロナというお騒がせモノ

世間はコロナ一色です。

感染者の人数をカウントしては、一喜一憂しています。

今まで出会ったことの無い新しいウイルスというだけで、人は何故こんなにも恐怖をおぼえてしまうのでしょう!?

一つの要因は、未知の細菌やウイルスを扱った過去の恐怖映画があるのかもしれません。あるいはネットにより必要以上に怖さを増幅されてしまったのか…。

未知というだけで、恐怖が恐怖を呼び、憶測が憶測を呼ぶ。

「人間とはなんと精神の弱いものなのだろう。」と思わずにいられません。

今の私が一番困っているのは、コロナウイルスにより様々なイベントなどが中止に追い込まれていくことです。3月7日に開催されるはずだった、融通念仏宗初めての東京布教も延期となってしまいました。 加えて、3月いっぱいの諸行事(定例布教を含む)も中止です。私としては残念ですが、これもまたやむを得ないことなのでしょう。

一日自由時間が出来たので、この日は自分の為に何かしたいと思っています。

ただ、この時期私がコロナウイルスよりも恐れているのは、「花粉」!

花粉だけは何とかしたい! してほしい!

マスクも品薄の為、同じマスクを何日も使い回ししたりしています。

コロナウイルスは…

もちろん、十分用心した上で、その時その時で考えます。

或るお医者さん曰く。「コロナは、普通の風邪です。誰も罹ったことがないだけで、栄養を取り免疫力を高めてさえいれば、ウイルスが体内に入っても普通の人は大丈夫です。」

自分の体の免疫力で、ウイルス抗体を作って治してくれるということ。

大事なのは気楽にやっていくこと。「まあ、そんなこともあるさぁ」って!

「いや、そんなこと考えるのはお前くらいだろ!」なんてお叱りを受けそうですが…

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