先日 我が家に犬がやってきたことをお話ししましたが そのあおりを食らってしまったのが半野良の猫サクラ
外遊びにも行けず 家の中でグズグズと生活を送っておりました
それでも外に出るチャンスを虎視眈々と狙っていたのが ついに先日 子供がドアを開ける隙をついて逃亡に成功!!
と そこまでは良かったのですが ほどほど気晴らしをして我が家に帰ってきたところが 家の前に犬のカイ君がド~ンと居座っているものだから中に入ることができず とうとうそのまま姿をくらましてしまいました
もちろんカイ君は犬小屋の中に入れて 鎖でつないでいるのですが(普通のリードでは千切られてしまう) サクラにとってはきっと地獄の番犬ケルベロスのように見えていたのでしょう
家族の心配する中 二日ほど声すら聞こえてきませんでした
「このまま帰ってきてくれないのでは…!?」
などとあきらめに似た空気が漂う中 二日目の夜になって 本堂の縁から弱弱しい猫の鳴き声が…
家内が無事にサクラを保護し 家の中に連れ帰ることができました
その間、何を食べて生きていたのか!?
家に帰るやいなや ご飯の入ったお皿に走り寄り これ以上ないくらいにガツガツとほお張っておりました
その姿を見ながら ひと安心するとともに やはり家族なのだと思い知らされました
家族というのは もちろん我々人間から見た言葉ですが サクラにとってもここが自分の家であると認識してくれているのだと感じた時 帰れる場所がある幸せというものを私たちもしっかり喜んでいかなければいけないと感じました
何気なく言った「ただいま」に 「お帰り」が返ってくることが どれほど幸せなことか
サクラに当分 家の中で大人しくしていてもらわねばなりませんが それでもたまに犬小屋のカイに向かって 「シャー!!」と威嚇することを忘れておりません
一体いつになったらこの二匹 仲の良い家族として認識しあえるのか!?
先は長い……