今年も暑い夏がやって来ました。
雨の日が続き、ほとほと青空に飢えていたところに、今度は青空と一緒に焦げつくような日照りがやってきました。
今年も暑い夏がやって来ました。
雨の日が続き、ほとほと青空に飢えていたところに、今度は青空と一緒に焦げつくような日照りがやってきました。
融通歳時記は、お陰様で連載開始から早一年が経ちました。
毎回、たくさんの方々にご覧頂き、布教師会会員一同、ここに深く感謝申し上げます。
四季折々の行事と融通念仏にまつわる用語の解説を織り込みながら、各布教師が言葉のバトンを繋いでまいりましたが、ひと巡りした皆様の感想はいかがでしょうか。
早苗の季節が過ぎ、空気の中に雨のにおいが混じり始める季節。
太陽の季節がすぐ近くまで来ているというのに、越えなくてはならない鬱陶しい時期。
梅雨は私たちの心を何故か重怠くさせてしまいます。
衣替えの季節です。
奥にしまい込んだ夏物のシャツやズボンを防虫剤の匂いとともに引っ張り出して広げます。
太陽の光が木々の若葉に反射し、息をするのも苦しくなるような5月、京都は大原にある来迎院は新緑を湛えた木立の中にひっそりと佇んでいます。
観光客で賑わう三千院の横、塀と小川に挟まれた坂をしばらく登れば、少し年季の入った山門が見えてくる。門を潜ればそこが来迎院の受付です。
カン、デン、デン。
カン、デン、デン。
鐘と太鼓が、心地よく耳に届いて来ます。
古来より伝わる芸能、狂言。